外壁塗装の相場

外壁塗装を依頼する場合、どのような業者に頼めばよいのでしょうか。初めて依頼する場合は、何かと業者選びに迷ってしまうと思います。
そこで今回は外壁塗装業者の選び方や、業者選びに進む前に理解しておきたい塗料の種類について解説します。具体的な依頼に進む前に記事の内容を参考にして、より良い業者に外壁塗装を任せましょう。
外壁塗装の相場
外壁塗装の相場は、塗装面積によって大きく変動します。外壁塗装における塗装面積とは、全体の外壁面積から窓部分など塗装しない箇所の面積を引いたものです。
相場はたとえば坪数が10坪で塗装面積が40㎡の場合はおよそ20~40万円、20坪で塗装面積が79㎡の場合はおよそ40~70万円となります。相場料金の内訳には高圧洗浄やシーリング、塗装代、廃棄物処理などが含まれており、塗装面積が大きくなるほど各工程で手間や時間を割くため高額になります。
優良な業者ほど見積もりの際に内訳を細かく提示してくれるので、見積書の内容は業者が優良か否かを判断する一つの材料にするとよいでしょう。また、アクリルやシリコンなどといった外壁塗装に使う塗料によっても、塗装代が変動することもあるため、費用についてよく検討したい場合は塗料についても業者とよく打ち合わせしましょう。
外壁塗装の種類
外壁塗装にはいくつか種類があるのをご存知ですか。傾向として耐用年数が長いほど、価格相場が高くなるのですが、それぞれ年数と価格以外にも特徴を持っています。
ここでは外壁塗装に使う各塗料の特徴を紹介します。
アクリルとウレタン
アクリルやウレタンの塗料は共通して費用が安く、耐用年数は5~10年ほどとなっています。比較的安価な塗料のため、環境や立地によっては長期の使用が厳しいでしょう。
しかし、アクリルは発色の良さ、ウレタンには木から金属まで塗れる万能さという特徴があります。特徴を活かせる建物であれば、塗装の際は業者に使ってもらいましょう。
シリコンとラジカル制御型ハイブリッド塗装
シリコンはこれまで外壁塗装の現場にて一般的に使用されてきた塗料で、耐用年数が10~13年ほどもある人気塗料です。多くの製品がメーカーから開発・生産されてきたため、製品の選択肢が多いのも魅力といえましょう。
また、そのシリコン塗料に代わるものとして、近年注目を集めているのがラジカル制御型ハイブリッド塗料です。シリコンよりも耐用年数が長く費用対効果が高いのが特徴で、さらに低汚染機能を備えているという独自の魅力もあります。
近年ではラジカル制御型ハイブリッド塗料と同様の、低汚染機能を備えたナノテクノロジー塗料も開発されています。石油由来の原料を大幅にカットできること、マットな仕上がりになることが特徴です。
フッ素塗料と無機系ハイブリッド塗料
フッ素塗料や無機系ハイブリッド塗料は、高価であるものの、耐用年数が15~20年ほどもある高品質な塗料です。フッ素塗料は耐候性が優れているため、東京スカイツリーをはじめ人気の施設や公共の建物などに用いられます。
また、無機系ハイブリッド塗料は、外壁塗料のなかでもトップクラスの高耐久性を誇る塗料で、公共施設はもちろん、海岸近くのプラントや工場にも多用します。
塗料の希釈方法
さまざまな塗料は、水もしくは溶剤(油性)で希釈して使用します。それぞれ特徴が異なるため紹介します。
水性塗料には臭いが少ないため、外壁塗装や室内塗装で使用するというのが特徴です。一方で、溶剤希釈による油性塗料は臭いが強いものの耐久性が高いため、主に屋根塗装において使用します。
外壁塗装ではほとんどの場合、どういった塗料でも水で希釈して塗装すると覚えておきましょう。
高崎市の外壁塗装業者の選び方
外壁塗装を依頼するときに、どういった業者を選べばよいのでしょうか。要望に沿って、適切な塗料で外壁塗装をしてくれる業者なのはもちろんですが、そのほかにも費用面や信頼感などを確認したうえで検討する必要があります。
資格や免許の有無
外壁塗装の開業は無資格でも可能なものの、一定の実績と経験がなければ取得できない「塗装技能士」や「建設業許可証」などは存在します。そういった有資格者の在籍する業者を選べば、一定以上レベルの外壁塗装をしてくれるでしょう。依頼先の業者に安心感を求めるならば、資格や免許を取得しているところに依頼してください。
高崎市内での施工実績
より良い業者に依頼するためには、各業者のホームページやSNSを閲覧して、施工実績や代表者のプロフィールを確認しましょう。施工実績では足場工事や高圧洗浄から、養生や上塗りまで各工程の写真が現場別で掲載していると高く信頼できます。
代表者のプロフィールには、大抵の場合で修業時代の経験や独立のきっかけなどが記載されています。この経歴がしっかりとあれば、それだけ信頼性の高い業者であると判断できます。
仮に高崎市内の建物の外壁塗装を依頼する場合、検討している代表者もしくは会社が、同市内でこれまでたくさんの施工実績を残しているかも重要です。地域に根差した近隣の業者に頼めば、打ち合わせや見積もり作成から施工完了までスムーズに進みやすいです。
一方で経歴が外壁塗装と関係ないものだと、依頼後に下請け業者に塗装を丸投げされる可能性があるため注意してください。下請け業者が入る場合、事前の打ち合わせ内容が現場へ十分に伝わらない、中間マージンが発生して費用が高くなるなどのリスクが生じます。
外壁塗装を任せられる業者の種類
外壁塗装をしている業者にはいくつか種類がありますが、そのなかでも外壁塗装専門業者やリフォーム専門会社はおすすめです。専門的な知識や実績を有しているため、要望に合うように塗装してくれるでしょう。
一方で、ハウスメーカーやホームセンターに外壁塗装を依頼するのはあまりおすすめできません。外壁塗装専門の部署や部門などを設けていれば別ですが、依頼を受注した後の多くは外部の委託会社に塗装を任せてしまいます。
信頼性や費用面を考慮すると、自社で実績のある専門業者やリフォーム会社へ依頼した方が良いでしょう。
まとめ
ここまで外壁塗装の塗料の種類や、業者の選び方について解説してきました。塗料にはウレタンやフッ素塗料、無機系ハイブリッド塗料などの種類があり、費用対効果や使える環境などに個性があります。
専門業者を選ぶ際は要望に沿った塗料を使用してくれることは前提として、免許や資格の有無、実績の豊富さ、地元地域への密着具合などを確認したうえで検討しましょう。また、業者にも色々ありますが、費用面や信頼感を優先する場合は外壁塗装専門業者やリフォーム業者がおすすめです。
もし、外壁塗装の依頼を検討している場合は、複数の業者の実績や費用を比較したうえで、実際に依頼する業者を決めていってください。