悪質な外壁塗装業者がよく使う手口とその対処法について解説!
初めて外壁塗装を業者に依頼する場合、どこを選べばいいか分からないという人もいるかと思います。大きなお金が動くことになるため、きちんとした業者を見抜き品質が保障されていると安心です。ただ、外壁塗装業者のなかには、悪徳業者も存在するため、今回はそれを見抜くポイントや対処法を説明します。
外壁塗装は悪質な業者が意外と多い
悪質な外壁塗装業者に騙されたというケースは、残念ながら決して珍しくありません。外壁は外から見えるため「この部分を直した方が良い」という営業を掛けやすくなってしまうからです。家の中には簡単に入れないため、内装のことを言われても断りやすいです。
しかし、外壁業者を名乗り名刺などで身分を提示されると、発言に説得力が増すため、外壁塗装を依頼しようという気持ちが湧いてくるということです。外壁塗装に関して正しい知識を持っている人はあまり多くないでしょう。そういった部分でも、悪質な業者がもっともらしいセールストークで、外壁塗装に着手させようとしてくるのです。
また、粗悪品を使われても塗装完了後がきれいに仕上がっていると、なかなか気づくことができず、数年で劣化してしまったときには、すでに連絡が取れないケースもあります。外壁塗装は、ほかの箇所に比べて狙われやすい部分なのです。
悪質な外壁塗装業者がよく使う手口
悪質な外壁塗装業者は、住人の不安をあおって外壁塗装に着手しようとします。例えば「劣化がひどい」「このままだと大雨や強風に耐えられず崩れてしまう」「家自体が壊れる可能性がある」と業者に言われると、すぐに直さなければいけないという気持ちが湧いてくるでしょう。こうして冷静な判断力を奪い、強引に契約を結んでお金を騙し取るのです。
値段面に注意
家の大きさや使用する塗料にもよりますが、外壁塗装の相場は20~30坪で50~100万円と言われています。悪質業者は雑な施工や粗悪な塗料を用いて、工事を安く済ませようとしてくるので注意してください。
とくに「この場で契約すると半額にする」「他の会社より10万円安くする」など、極端な値引きをする業者は利用しないようにしましょう。手抜き工事や塗料を十分に使用しないなど、施工の質が悪い可能性が考えられます。また、基本的に外壁塗装は契約・施工・支払という流れになっています。先に料金を全額支払うよう求められたら、怪しいと思って十分警戒してください。
オリジナル商品を勧めてくる
こだわりを持って使用する塗料を自分たちで作っている企業もあるため一概には言えませんが、不自然なくらい長所が多い自社製塗料の魅力をアピールしてくる業者には、注意が必要です。塗料は簡単に作れるものではありません。聞いたことがない会社名であるにもかかわらず、何十年ももつ、地震や火事から外壁を守ってくれるという優秀な塗料をすすめるのも、悪質業者によくある手口の1つです。
悪質な外壁塗装業者に騙されないためには?
外壁塗装は、すぐに決めるような簡単な施工ではないということを頭に入れておいてください。依頼する際は、複数の業者に見積もりを依頼してそれぞれの強みを把握し、よく比較して選ぶことをおすすめします。契約を急かしたり、こちらの質問にきちんと答えてくれなかったりするような業者は、自分の利益しか考えていないため、利用してはいけません。
見積もりを出してもらい、その中に何が含まれているか説明してもらいましょう。基本的に訪問営業は利用せず、依頼する場合は直接店舗に赴くことが重要です。店舗が実際にあることの確認にもなりますし、会社の雰囲気も掴むことができます。名刺やパンフレットを貰い、会社の評判や口コミを自分で調査して、信頼できるかどうか見極めてください。最も重要なのは「その場で判断しないこと」です。
万が一、悪質な外壁塗装業者と契約してしまった際の対処法
勢いに負けて、つい契約を結んでしまったけれど、どう考えても怪しいと気付いたらすぐにクーリングオフ制度を利用しましょう。クーリングオフが適用されるのは、契約から8日以内でかつ業者の店舗や事務所を訪れていない、個人と法人の間の契約に限ります。
また、契約書にクーリングオフの記載がない場合も利用できます。必ず工事が始まる前に、キャンセルを申し出てください。業者が電話に出てくれなかったり、クーリングオフに応じなかったりした場合、地域の商社センターや生活センター、弁護士に相談して適切な指示を仰ぎます。相手の脅しや強い口調に屈せず、毅然とした態度で速やかに対応しましょう。
まとめ
悪質な外壁塗装業者について解説しました。訪問販売で住人の不安を煽り、即契約を結ばせようとしてくる業者には注意が必要です。外壁の劣化を指摘されたとしても、冷静に判断しなくてはいけません。施工前に決してお金を払わず、その業者の評判を調べたり他の業者に見積もりを出してもらったりしてください。お金を騙し取られないようにするには、親身になって対応してくれてここに任せたいと思えるような業者を選ぶことが大切です。